菊池事件、月内にも立証計画提出

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共同通信

 ハンセン病患者とされた男性が隔離先の特別法廷で死刑判決を受け、1962年に執行された「菊池事件」の第4次再審請求で、弁護団は17日、刑事法学者の証人尋問や意見書提出を盛り込んだ立証計画を、9月中にも熊本地裁に提出する方針を示した。

 死刑が執行された9月に合わせ、熊本市内で開かれた支援者らの集会で弁護団事務局長の馬場啓弁護士が明らかにした。弁護団は7月、有罪の根拠の一つとなった複数の親族の供述に矛盾があるとした、心理学者の鑑定書を新証拠として地裁に提出していた。

 男性は52年、熊本県内の村の元職員を殺害した罪に問われた。無罪を主張したが、死刑が執行された。