「今こそ行動を」と首脳に訴え 75000人超が気候危機問題でデモ

 

「今こそ行動を」と首脳に訴え

75000人超が気候危機問題でデモ

 

火を吹いている地球の模型を引いて歩くデモ参加者(Photo Keiko Tsuyama)
「世界は終わりに近づいている」「化石燃料は(地球を)殺す」と様々なプラカード(Photo Keiko Tsuyama)

 

定例の国連総会に各国首脳が集まるのを前に、気候危機問題への真剣な取り組みを求めて、市民75000人超(主催者発表)が17日、マンハッタンでデモを繰り広げた。参加者は「化石燃料はいらない!」と声を張り上げ、ドラムを連打し、拳を振り上げて、できる限りの行動で早急な対応を求めた。参加者らは、ブロードウェイから国連本部近くまで練り歩いた。

特に子供の姿が目立ち「おうち(地球)に火がついている」「リーダーたちが子供たちのように行動をすれば、真のリーダーになれる」「今が緊急事態」といったプラカードで、切羽詰まった環境の状況を訴えた。デモに参加した理由を聞くと、「地球は一つしかない」「私たちの将来のために、地球を救ってほしい」と口をそろえた。

デモに駆けつけた女優で活動家のスーザン・サランドンさんも集会で声を上げた。「若い人たちが今日見せたエナジーに拍手を!彼らの将来がかかっています。彼らは、政党色もない。改めていくべきこと、私たちが必要としている地球をつくり出すために行動をしているんです」

参加者はメガホンを通じ、「ヘイヘイ、ホーホー、化石燃料をなくせ!」と掛け声をかけて、熱気をあおった。多くの人が手製のプラカードを持参。全長数メートルの張りぼての鯨をかついで、海洋保護を要求するグループもあった。

主催者によると、アラスカ州やカリフォルニア州からの参加者もいた。特に米政府には、天然ガスの掘削作業や燃料パイプライン建設の許可を出さないように求めている。

(写真と文 津山恵子)

 

 


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