Published by
共同通信
共同通信
【ワシントン共同】米CNNテレビは19日、来年の大統領選の共和党候補指名争いで首位を走るトランプ前大統領が27日に西部カリフォルニア州で開かれる共和党の第2回候補者討論会を欠席すると報じた。同じ時間帯に、自動車産業の中心地、中西部ミシガン州デトロイトで組合員を前に演説する計画を進めているという。
全米自動車労働組合(UAW)は待遇改善を求めて自動車大手3社の一部工場で一斉ストライキを続けている。再選を目指す民主党のバイデン大統領の支持層である労組の不満をくみ取り、切り崩しを図る狙いがある。
UAWでは、気候変動対策を重視するバイデン氏が推進する電気自動車(EV)の普及に伴い、雇用が失われるとの危機感が強い。トランプ氏は演説で、バイデン政権の政策が雇用に悪影響を及ぼしていると批判するとみられる。
トランプ氏は8月に中西部ウィスコンシン州で開かれた第1回討論会も欠席し、X(旧ツイッター)で事前収録インタビューを公開。他候補との論戦から距離を置き、高支持率の維持に成功した。