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共同通信
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【ソウル共同】韓国と北朝鮮の首脳が平壌で敵対関係の解消に向けた共同宣言を発表してから5年となる19日、ソウルで開かれた記念式典で当時の大統領、文在寅氏が演説し「今の南北関係は大変危うい。対話の雰囲気がない」と危機感を示した。北朝鮮は核・ミサイル開発を加速させ、尹錫悦現政権は圧力を強化して対抗しており、宣言で描いた平和な未来への道筋は見えない。
文氏は、政権が発足した2017年当時は北朝鮮が核実験を行うなど緊張が高まったが、その後の韓国の外交努力によって南北や米朝首脳会談が実現したと強調。「結局は対話を通じて南北関係の危機を解決するしかない」と語った。