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共同通信
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アゼルバイジャン国防省は20日、アルメニアとの係争地ナゴルノカラバフで19日に開始した軍事行動を現地時間の20日午後1時(日本時間同6時)から停止することでナゴルノカラバフ側と合意したと発表した。双方の代表の会談が21日にアゼルバイジャン中部エブラフで開かれるという。タス通信が報じた。
アルメニア軍撤退や武装組織の解体をナゴルノカラバフ側が受け入れたとしているが、ナゴルノカラバフを支援するアルメニアは現地にアルメニア軍はいないとの立場で、停戦が最終的和平につながるかどうかは予断を許さない。
アルメニア当局者は20日、19日からの攻撃により現地で32人が死亡し200人以上が負傷したと述べた。ナゴルノカラバフのワルダニャン元国務相はロイター通信に100人近くが死亡したと述べたが、詳細は不明。
アゼルバイジャンは20日朝、空爆や砲撃による全面攻撃を再開。死傷者増大が懸念されていた。現地に平和維持部隊を派遣するロシア国防省は20日、2千人超の市民を避難させたと発表した。