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共同通信
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【ワシントン共同】米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は20日、金融政策を協議する連邦公開市場委員会(FOMC)で、主要政策金利の維持を決めた。金利の据え置きは2会合ぶり。同時に公表した経済見通しでは2023年末の政策金利を5.6%とし、6月時点の予測を維持した。
短期金利の指標フェデラルファンド(FF)レートの誘導目標を5.25~5.5%とし、米国債などの保有資産の縮小は続ける。予測では年内にあと1回の利上げを見込む。金利はすでに高水準で、FRBは景気への影響も見極めつつ今後の利上げの可否を判断する構えだ。
FRBは声明で「経済活動は堅調に拡大している」と指摘。前回7月会合では「緩やかに拡大」としていた。雇用については「ここ数カ月は減速しているが、なお力強い」と分析した。
経済見通しでは、24年末の政策金利を5.1%とし、来年は2回の利下げを見込んだ。23年10~12月期の実質国内総生産(GDP)成長率は前年同期比2.1%になると予測し、6月時点の1.0%から大幅に上方修正した。