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ナチスの略奪絵画、70年超ぶりに返還
シーレ7点、MOMAなどから持ち主遺族へ

ナチス・ドイツにより略奪された絵画7点、総額700万ドル相当が70年以上ぶりに持ち主の遺族に返還されることになった。ニューヨーク州マンハッタン地区検察のアルビン・ブラッグ検事らが20日、発表した。
いずれもオーストリアの画家、エゴン・シーレの作品。1912年制作の自画像(275万ドル相当)を含んでいる。これらはオーストリア在住でユダヤ人のキャバレーパフォーマー、フリッツ・グルーエンバーム氏の100枚を超える美術品コレクションの一部だった。
同氏は38年ナチスに捉えられ、美術品は略奪された。その後、ナチスの「退廃的美術」担当学芸員、ヒルデブランド・グルリット氏の息子からスイスの画商、エベラール・コルンフェルト氏が購入。56年にはニューヨーク市内の美術商、オットー・カリエール氏が来歴を全く無視して購入している。
マンハッタン地区検察では古美術品密輸部門が米国土安全保障省(HSI)などと調査を進め今年、ニューヨーク近代美術館(MOMA)やモルガン・ライブラリーから今回の7点を没収した。ブラッグ氏は「グルーエンバーム氏の記憶はこれらの絵画を通じて残り続ける」と指摘。遺族の1人、ティモシー・ライフ判事は「グルーエンバームと調査に携わった人々の名前は歴史上、永久に輝き続ける」と話した。(20日、マンハッタン地区検察発表)

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