「バイク寺」で安全呼びかけ

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共同通信

 多発するバイクの死亡事故に歯止めをかけようと、大阪府警豊能署は24日、「バイク寺」として知られる妙見宗総本山の本瀧寺(能勢町)で安全運転を呼びかけた。ステッカーやチラシをライダーに配布。白バイ隊員がライダーを先導して運転の手本を見せた。野間秀顕副住職(49)は「スピードに気を付けてほしい」と話した。

 山に囲まれた寺付近には多くのツーリング客が訪れる。副住職が交通安全の講話や祈願をする傍ら大型バイクに乗ることから、ライダーらにバイク寺として親しまれている。月に1回ツーリングで通るという兵庫県伊丹市の会社員山根浩之さん(60)は「乗車前に安全確認をしっかりして走行したい」と話した。

 府警によると、昨年の府内の交通事故による死亡者は141人で、うち39人がバイクによる事故だった。今年も8月末時点で26人がバイク事故で死亡している。