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共同通信
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洋上風力発電事業を巡る汚職事件で、衆院議員の秋本真利容疑者(48)=自民党を離党=が日本風力開発の塚脇正幸前社長(64)らと競走馬の組合を設立する際、申請書類を秋本容疑者の事務所が作成していたことが26日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は秋本容疑者が組合を実質的に所有し、組合が賄賂の受け皿となったとみて捜査。勾留期限の27日、受託収賄罪で起訴する。また塚脇前社長を贈賄罪で在宅起訴する方針。
秋本容疑者を巡っては、千葉県にある知人の会社が申請した新型コロナウイルス対策の持続化給付金200万円の不正受給に関与した疑いが浮上し、特捜部は詐欺罪でも起訴する見通し。
秋本容疑者は受託収賄や詐欺への関わりを否定している。
関係者によると、秋本容疑者や塚脇前社長は、北海道の牧場と馬を共同所有していたが、頭数が増えるなどして競走馬の組合を設立することになり、組合「パープルパッチレーシング」を2022年3月、地方競馬全国協会に登録した。