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共同通信
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厚生労働省は29日、雇用情勢や賃金の動向をまとめた労働経済白書を公表した。新型コロナウイルス禍の影響で停滞していた社会経済活動が2022年に活発化。「より良い条件の仕事を探す」との理由で離職する人が増えたことに伴い、転職者数は3年ぶりに増加し、303万人となった。
コロナ禍の20年から転職者数は減少に転じ、21年は290万人だった。
企業の人手不足感は、コロナの感染拡大前の水準まで戻りつつあるとした。22年の名目賃金は全ての月で前年から増加。一方で円安や輸入原材料の価格高騰に伴い物価が上昇したため、物価の変動を加味した実質賃金は減少した。