ターゲット、イーストハーレム店を閉鎖へ
盗難や従業員への暴力増が理由
米ディスカウントストア大手のターゲット(ミネソタ州ミネアポリス)は26日、盗難と従業員に対する暴力の増加を理由に、マンハッタン区イーストハーレムの店舗など4州9店舗を、10月21日付で閉鎖することを明らかにした。5月に盗難が収益を圧迫していると発表。今年度の盗難による関連損失は、7~8億ドルと推定された昨年よりも5億ドル増え、12億ドルを超える可能性があり、深刻な事態に陥っている。
他に閉鎖されるのは、カリフォルニア州サンフランシスコの3店舗、オレゴン州ポートランドの3店舗、シアトルの2店舗。店舗が閉鎖される市場では、計150店舗が営業を続けるとしており、影響を受ける従業員には他店舗への異動機会を提供し、雇用確保に努めるという。
一方、ブライアン・コーネルCEOは8月、アナリストに対し、ターゲットの店舗で働く従業員に対する暴力事件が、今年最初の5カ月間で前年同期と比べて120%増加したと述べた。同社は、警備員の増員や社外警備サービスの利用、商品の施錠などの盗難防止ツールの設置など、盗難を防止するための戦略に多額の投資を行ってきた。また、店舗のリーダーやセキュリティ・チームのメンバーには、自らを守り、潜在的な安全上の問題を緩和するための訓練を行ってきた。(26日、amニューヨーク)
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