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共同通信
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架空の売買で資金を動かす「循環取引」の手口で、東証プライム上場の機械商社「東京産業」(東京)から現金約2400万円を詐取したとして、警視庁は29日、詐欺容疑で東京都港区海岸、同社元社員大山彰義容疑者(37)を逮捕した。捜査2課は認否を明らかにしていない。
捜査2課によると、2017年以降、計約70回の循環取引で、約37億円を同社に架空請求して支払わせていた。一部は同社に還流されており、損害は少なくとも8億円に上る。
循環取引は、同社の営業担当だった大山容疑者が主導し、建築関係などの約20社が関与していた。