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共同通信
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中古車販売大手ビッグモーターによる自動車保険の保険金不正請求問題で、損害保険大手4社がビッグモーターからの保険金請求約5万3千件を自主調査したところ、3割超に当たる約1万7千件で不正の疑いがあることが30日、分かった。4社は計20万件超の請求を調べる方針で、最終的な件数はさらに大きく増えるとみられる。
損保4社が自主調査の対象とする請求は、損害保険ジャパンが約9万件、東京海上日動火災保険が約4万9千件、三井住友海上火災保険が約4万7千件、あいおいニッセイ同和損害保険が約2万1千件。三井住友は過去5年分、残り3社は過去7年分を対象としている。関係者によると、損保4社が調査を終えた計約5万3千件について、不正の疑いがある件数が判明した。
損保4社は修理の見積書や車両の写真などを改めて分析。ビッグモーターに払いすぎた保険金の返還を求めたり、本来必要のなかった保険を使ったことで等級が下がった契約者に等級の訂正を申し出たりする。