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共同通信
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【ニューヨーク共同】トランプ前米大統領や一族が経営する複合企業が自社の資産価値を偽り不正な利益を得たとして東部ニューヨーク州の司法長官が2億5千万ドル(約375億円)の返還を求めた民事訴訟の口頭弁論が2日、ニューヨークの州裁判所で始まり、トランプ氏が出廷した。大統領経験者の弁論出廷は異例。
トランプ氏は法廷に入る前、報道陣に訴訟は出馬表明している2024年大統領選を妨害するためのものだと主張し「魔女狩りだ」と非難した。
州司法長官は昨年9月、トランプ氏らが11~21年に資産価値を過大に見せかけ、金融機関から有利な条件で融資を受けて不正な利益を得たとして、民事で提訴していた。
裁判所は先月26日、トランプ氏らが何年にもわたり自社の資産価値を不当に高く偽っていたと認定した。口頭弁論では返還額などが審理され、12月まで続く見通し。
トランプ氏は議会襲撃など四つの刑事事件でも起訴されている。