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「ママ、逮捕された」と詐欺電話に注意
AIが子供の声をフェイク

ニューヨーク市内で人工知能(AI)で子供の声を合成し現金を要求する「成りすまし詐欺」が多発している。
アッパーウエストサイドに住む母親が先週、14歳の娘からの電話を取ると「ママ、逮捕された。ごめんなさい。ごめんなさい」と泣きじゃくる。次に出てきた自称「警官」は、娘が無免許運転で追突事故を起こし、被害者が入院中と説明。保釈金1万5500ドルを現金で留置所まで持って来るように求めた。母親が銀行で現金を下ろしたところで、学校で試験を受けている娘と連絡が取れ、事なきを得た。
母親は「今考えると本当に馬鹿げている。でも子供の悲鳴や泣き声を聞いたら、冷静な判断はまず無理」と述懐する。通報した市警(NYPD)第20分署の警官は近所で同様の手口に引っかかり、現金を渡してしまった事例があると話したという。連邦取引委員会(FTC)は今年3月、AIによる音声詐欺が全米で横行しているとして注意を呼びかけている。
犯人グループはスパム電話やSNS動画で音声を拾って偽物を作成する。くだんの母親はSNSでの投稿をやめ、家族との連絡に合言葉を取り入れて自衛するようになった。マンハッタン区検察は「ハイテクを駆使した詐欺は巧妙で悪質。いかなる場合も、経済詐欺局(212−335−8900)に連絡してほしい」と話している。(9月30日、ニューヨークポスト)

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