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共同通信
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【ワシントン共同】バイデン米大統領の次男で、銃購入時に虚偽申告したとして起訴されたハンター氏(53)が3日、東部デラウェア州の連邦地裁に出廷し、起訴内容を否認した。米主要メディアが報じた。現職大統領の子の起訴は史上初。来年の大統領選に向けたバイデン氏の再選戦略への影響は避けられない。
バイデン氏は起訴についてコメントしていない。政権は仮にハンター氏が有罪になっても、バイデン氏は恩赦しないとしている。
起訴状によると、ハンター氏は2018年10月12日、デラウェア州で拳銃を購入した際、自身の薬物依存を申告せず、銃の取引を記録する書面にも虚偽の記載をした。同月12~23日ごろ、銃を違法に所持したとされる。当時コカイン中毒に苦しんでいたと認めている。
ハンター氏は今年6月、銃所持と税金未納の疑いで訴追された。税金未納を認めれば、銃所持について条件付きで起訴しないとの内容で司法取引が進められたが、7月にデラウェア州の連邦地裁が「合憲性に懸念がある」と指摘し、不成立に終わった。