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共同通信
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3日の東京外国為替市場で、円相場が一時1ドル=149円90銭台を付けた。昨年10月下旬以来、約11カ月ぶりの円安ドル高水準。日銀が大規模な金融緩和策を続ける一方、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締めは長期化するとの観測が広がり、運用に有利なドルを買う動きが強まった。午後に入ると、円売りが一服する場面もあった。
午後4時現在は前日と同じ1ドル=149円74~75銭。ユーロは1円50銭円高ユーロ安の1ユーロ=156円81~85銭。
米経済の堅調さが2日発表の指標で示され、FRBが長く引き締めを続けるとの見方が強まった。日米の金利差拡大が意識され、ドルを買って円を売る動きが優勢となった。
ただ節目の1ドル=150円に近づくと、政府・日銀による為替介入を警戒した円買いが入った。
鈴木俊一財務相は3日の閣議後記者会見で「引き続き高い緊張感を持ち、万全の対応をしていく」と話した。為替介入は、円相場の変動幅の大きさを踏まえて判断する考えを改めて示した。