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共同通信
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人材サービスのパソナグループは、本社機能の一部を移転している淡路島(兵庫県)への関心を高めようと、インターネット上で「バーチャル島民」となり、島の魅力を体験できるウェブサイトを開設する。仮想空間「メタバース」上で再現された観光名所を訪問できるほか、実際の島を訪れるツアーへの誘致も図る。
仮想空間では、島で禅体験ができるパソナの観光施設「禅坊 靖寧」(淡路市)などが再現され、自身のアバター(分身)を通じて禅やヨガのレッスンを受けられる。
実際の島での農業体験や、地元食材を味わうツアーにも特別価格で参加できる。ネットで、植えた作物の栽培状況を確認することもできる。
サイトは7日から開設する。初回登録料と年会費はいずれも6千円。島民の証しとして、自身の名札を付けたアーモンドの木を実際の島に1本植樹する。植樹した地域を新たな観光資源にする。
パソナは2020年9月、東京都にある本社機能の一部を淡路島に移すと表明。24年5月までに総務部門などを担う約1800人のうち約1200人が淡路島に移る計画。