アマゾン配達員の負傷、労災認定

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共同通信
アマゾンの商品配達中に負傷して労災認定を受け、記者会見する個人事業主の男性(中央)=4日午後、厚労省

 インターネット通販大手アマゾンジャパンの商品配達を個人事業主(フリーランス)として委託され、仕事中に負傷した60代の男性が、横須賀労働基準監督署(神奈川)から労災認定されたことが4日、分かった。労働組合「東京ユニオン」が明らかにした。個人事業主は本来、労災の対象外だが、労基署は男性が指揮命令を受けて働く「労働者」に該当し、補償を受ける権利があると判断した。

 実態は雇用なのに、業務を請け負う形で働く個人事業主は労働基準法の保護がなく「名ばかりフリーランス」などと呼ばれ問題視されてきた。今回の認定は、アマゾンの配達を支える多くの個人事業主が労災補償の対象となり得ることを示し、同じような形態で、個人事業主を労働力として利用している業界にも影響しそうだ。