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共同通信
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札幌市が2030年冬季五輪・パラリンピックの招致を断念する方針を固めたことが5日、分かった。複数の招致関係者が明らかにした。34年大会以降の開催を目指す方針で、招致活動は仕切り直しとなる。11日に秋元克広市長が日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長と東京都内で会談し、最終確認するもようだ。
東京大会を巡る汚職・談合事件の影響で、札幌市などでの開催支持率が伸び悩んでいた。北海道新幹線の札幌延伸開業も31年春予定となっており、開催の先送り論が強まっていた。
30年冬季五輪招致で札幌市を最有力候補としてきた国際オリンピック委員会(IOC)は、他の候補地に照準を切り替えたとみられる。
札幌市とJOCは引き続き招致活動を続けるが、34年大会は02年大会を開催した実績のある米ソルトレークシティーが有力視されている。1972年札幌、98年長野に続く日本で3度目の冬季五輪は見通しが立たない困難な状況となった。
東京大会を巡る事件を受け、札幌市とJOCは昨年末、積極的な機運醸成活動を一時休止した。