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共同通信
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新潟市で1977年11月、中学1年の時に北朝鮮に拉致された横田めぐみさん=失踪当時(13)=が5日、59歳の誕生日を迎えた。母早紀江さん(87)は毎年、誕生日に合わせて報道陣の取材に応じていたが、今年は体調を理由に中止になった。「早紀江さんが元気なうちに帰国してほしい」。めぐみさんの同級生は、一刻も早い母娘の再会を願っている。
小中学校時代の親友、山田くに恵さん(58)=千葉県船橋市=は、めぐみさんの13歳の誕生日プレゼントにチョウチョのネックレスを贈った。翌月、行方不明に。家を訪ねると、めぐみさんの机のそばにネックレスがきれいに飾られていたのを覚えている。
拉致が判明してからは毎年、誕生日の時期に近況などをつづっためぐみさんへの手紙を早紀江さんの自宅に送っている。「ヨコ(めぐみさんの愛称)の苦しみを思うと、『私が連れ去られれば良かったのでは』と考えてしまう」と山田さん。