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共同通信
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【ジュネーブ共同】世界気象機関(WMO)は5日、先月の世界の平均気温が9月として観測史上最高を記録したと発表した。これまで最高だった2020年9月を0.5度上回っており、大幅な記録更新となった。
今年は7月が観測史上最も暑い月となり、北半球が夏となる6~8月の平均気温も最も高かった。1~9月の平均気温は史上最も暑い年だった16年の同期間を0.05度上回っており、WMOは今年の年間平均気温も過去最高に向かっていっているとしている。
WMOのターラス事務局長は太平洋東部の熱帯域で水温が上がり、世界的な気温上昇につながることが多いエルニーニョ現象が依然続いているため、記録的な暑さが数カ月続く可能性があると懸念。「異例の温暖化の要因が何なのか、関係機関と協力して解明したい」と説明している。