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ニューヨーク市内の公立校の生徒は、今年春に実施された州統一試験で、算数の習熟度が大きく改善し、英語も多少良くなったことが4日明らかになった。
算数で「習熟レベル」に達した生徒は49.9%で、昨年の37.9%を大きく上回った。英語は49.0%から51.7%に伸びている。市教育局(DOE)は、スペリングと発音を関連づけた読み方を教えるフォニックスに重点を置いたリーディングプログラムを導入。その成功例として、ブロンクス北東部やブルックリン区イーストニューヨークで英語の習熟度レベルに達した生徒が5.3ポイント増えたことを挙げている。市平均の2.7ポイントの約2倍だ。
DOEのバンクス局長は「非常に励みになる結果」とコメントしているものの、「ただし」という表現が必要なことも認めている。試験の内容が変更されたからだ。例えば、問題の答えをマルチプルチョイスで選ばせた後に、どのように解いたかというオープンエンドの質問を加えている。したがって、過去の結果とは「同条件下の比較」にはならないというわけだ。
コロナ禍で2020年と21年には州統一試験の実施は見送られた。22年に実施された州統一試験で算数の習熟度は19年を下回った。教育専門家はコロナ蔓延防止のための外出禁止や劣悪なリモート学習の悪影響が浮き彫りになったと指摘。教育のコロナ禍からの回復が大きな課題となっている。(4日、ニューヨークポスト)

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