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共同通信
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【ワシントン共同】米アマゾン・コムは6日、多数の人工衛星を使って高速インターネットサービスを提供する計画「プロジェクト・カイパー」の試験衛星2基を、フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げた。来年中に一部で提供を始め、2029年までに約3200基で世界全域のカバーを目指す。
衛星ネットサービスは山岳や海上のほか、都市から離れた集落など設備が整っていない地域に上空から接続機会を提供する。米スペースXのスターリンクが既に5千基近い衛星網で先行し、ロシアの侵攻に対抗するウクライナも利用している。
国連機関によると、現在も世界の3人に1人がネットを利用できておらず、アマゾンは「手頃な価格」で市場参入する考え。
アマゾンは18年に開発を始めた。今回の2基は米宇宙企業ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)のアトラス5ロケットで上空500キロ付近に送り込み、動作を試験する。地上でも端末や設備、運用手順を確かめる。