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共同通信
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名古屋刑務所(愛知県みよし市)で刑務官が受刑者に暴行を繰り返していた問題で、同刑務所は6日、名古屋市内で記者会見し、再発防止策の実施状況を説明した。民間人が運営をチェックする刑事施設視察委員会に対し、同規模の不祥事であれば「発生段階で、できるだけ速やかに報告する」と述べた。
今回の問題で、匿名の情報提供などを受けた視察委が説明を求めた際、中田学司所長が「そのような事実はない」と虚偽の回答をしていた。不祥事などを公表する可能性がある場合、法務省は事前に視察委に報告するよう、全国の刑務所や拘置所などに通知した。
名古屋刑務所は3月以降、単独室に入る刑務官に装着式カメラを導入した。さらに法務省の第三者委員会の提言を受け、8月から受刑者を呼び捨てではなく「さん」や「くん」をつけて呼ぶように変更した。
名古屋刑務所の山崎宗則総務部長は「呼び方を変えるのは抵抗があるのも事実で、全員が完璧にできるわけではないが、検討を重ねながら、定着させたい」と話した。