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共同通信
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2019年に離婚調停で東京家裁を訪れた妻を切り付けて殺害したとして、殺人と銃刀法違反の罪に問われた米国籍の無職ジェイコブ・ウィルソン被告(37)の裁判員裁判公判が6日、東京地裁であり、検察側は懲役22年を求刑した。弁護側は、統合失調症による心神喪失で無罪だと主張し結審。判決は20日。
検察側は論告で、離婚を望んだ妻に怒りを募らせたと指摘。完全責任能力があったとし、犯行の約1時間前から家裁前で待ち伏せるなど計画的で悪質と非難した。
弁護側は、妄想に支配され「自分が殺さなければ」と決意したと指摘。「やる時間だ」という幻聴に従い犯行に及んだとした。