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共同通信
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国連の世界知的所有権機関(WIPO)がこのほど発表した2023年版「世界イノベーション(技術革新)指数」で、日本は世界13位となり、前年と順位は変わらなかった。世界首位は前年に続いてスイスだった。科学技術クラスター(集積)の規模では、東京―横浜地域が前年同様、世界一を維持した。
イノベーション指数は、世界の132カ国・地域を対象に、技術革新の能力や成果を7分野・80の指標で評価。日本は「市場の洗練度」や「事業の洗練度」の分野で評価が高かったが、「創造的な成果」や「制度・機関」の評価の低さが目立った。
アジアではシンガポールが前年よりも順位を二つ上げ、世界5位に躍進した。四つ順位を下げ、10位に後退した韓国がアジア首位の座をシンガポールに明け渡した。12位の中国も順位を一つ落とした。
科学技術クラスターは、規模が大きい上位5地域の全てが東アジアに集中している。東京―横浜地域に次ぐ世界2位に深セン―香港―広州地域(中国、香港)、3位にソウル地域(韓国)が入った。