EU、ウクライナ加盟協議

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共同通信
6日、スペイン・グラナダで開かれた欧州連合(EU)の非公式首脳会議(ゲッティ=共同)

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)は6日、スペイン南部グラナダで非公式首脳会議を開いた。ロシアの侵攻を受けるウクライナが目指すEU加盟の問題が主要議題。他の加盟候補国も含め、現在27カ国のEUがさらに拡大した場合の意思決定など機構改革に関する議論を本格化させる。

 ウクライナは侵攻開始後、加盟を正式に申請し、昨年6月に隣国モルドバと共に加盟候補国と認定された。ゼレンスキー大統領が希望する年内の加盟交渉開始が実現するかどうかが今後の焦点で、全加盟国の承認が必要。ウクライナの加盟には政経両面で強い大財閥の影響力への対処や汚職対策などが条件となる。

 EUのフォンデアライエン欧州委員長は首脳会議後の記者会見で「加盟プロセスは実力主義で、近道はない」と述べた。