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共同通信
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【ワシントン共同】来年の米大統領選で返り咲きを目指す共和党のトランプ前大統領が、マッカーシー下院議長の解任に伴う議長選への介入を強めている。関係が近いジョーダン下院司法委員長を推薦すると6日表明し、選出が難航する場合は自身が暫定議長になるとも述べた。「キングメーカー」(CNNテレビ)として存在感を誇示する狙いだ。
保守強硬派議員が主導した史上初の下院議長解任劇と、その後の議長選の行方は連日トップニュースで報じられている。トランプ氏は自身に注目を振り向け、党内支持率首位を維持する思惑もありそうだ。
ジョーダン氏はロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援継続に否定的な見解を示す。対抗馬の下院共和党ナンバー2、スカリス院内総務は支援継続に前向きで、議長選の結果が戦況に影響する可能性もある。
ジョーダン氏は民主党のバイデン大統領の次男と外国企業の不透明な取引に、バイデン氏も関与した疑いがあるとして追及。バイデン氏はジョーダン氏が議長となった場合の対応を記者団に問われ「誰であれ協力する」と述べた。