10月7日 編集後記
“最近、教育関連ニュースが増えている?
勝手に気にしているだけ?”
編集部が気になった1週間の出来事
「ママ、逮捕された」と詐欺電話に注意 AIが子供の声をフェイク
電話の声もAIで生成する時代。なりすまし詐欺がアメリカにも存在するということを頭に入れておきたい。(編集部 I)
子連れで行商に携わる移民たち 警官も露天商も思わず同情
実感として、地下鉄車内でお菓子売りが増えた。その多くが子連れで、子どもが売りにくる。(編集部 A)
Z世代保護者の74%、自宅学習を好む 校内暴力やメンタル面を懸念
日本人には馴染みのないホームスクーリング。そのメリットとデメリット両方を考えさせられた。(編集部 Y)
編集後記 “最近、教育関連ニュースが増えている? 勝手に気にしているだけ?”
皆さん、一週間お疲れさまでした。今週もいろんなニュースがありましたね。せっかく、政府閉鎖が防げたのに、連邦議会は相変わらず混乱していますし(政府閉鎖を、超党派で防いだ直後に、一議員の“不満”によって、議長解任にいたるとは。。。)、政府閉鎖リスクがまた11月中旬におこることも含めて、心配ですね。
月曜の「NY版オレオレ詐欺」では、SNS動画で家族の音声を拾い、AIを使って会話を作成するというのには、驚きました。水曜には、移民の地下鉄での行商の記事がありましたが、Times Square駅や地下鉄のなかでも、ほぼ風景の一部になっています。移民の方々は、アグレッシブではないのであまり違和感は感じませんが、1日$60という状況に加えて、これから寒くなる季節ですので、さらに治安などへの影響も気になります。火曜のコロナ中におけるアジア系憎悪犯罪が過少報告されていたという件は、やっぱりという印象を受けました。アジアン・ヘイトだけにとどまらず、大麻の合法化などによる治安懸念が高まる中、コミュニティ力が弱く、カルチャー的にもなかなか声を上げることに慣れていない日本人コミュニティとしては、引き続き注視していく必要があると思っています。
今週はノーベル賞の発表があったからか(残念ながら、日本人の受賞はありませんでしたが。。。)、10月末教育特集号の準備を進めているからか、最近教育関連のニュースがついつい気になってしまいます。木曜には「算数の習熟度、大きく改善」がありました。NY市公立校で、算数が習熟レベルに達した生徒が、昨年の約3分の1から、約2分の1に改善したというのは、素晴らしいことだと思うのですが、まだ半分の生徒が習熟度レベルに達していないことにも驚きました。そもそもアメリカの公共教育における数学レベルはOECDレベルでも見ても恒常的に低いことを考えても、NJ州にいる私としても気になります。ちなみに、NJ州はPre-K-12では、全米トップですけどね(NY州は8位)。金曜は「Z世代保護者の約4人に3人が自宅学習を好む」(Z世代の定義を考えると、9歳以上の子供を持つ保護者)という記事があり、理由として、校内暴力の増加や人間関係を含めた学校環境の不安を挙げている点は非常に気になりました。NY州での自宅学習者が1.3万人程度と、コロナ前より2倍以上に増えているとは言え、州の学生数から考えると、0.5%にも満たない数字なので、自宅学習が急にトレンドになるとは思いませんが、学校教育に対する親の不安というのが気になります。日本への帰国を考える方々にとっては、なおさら。。。
来週月曜は、Columbus Dayですね。最近Columbus Dayの人気が下がり、学区によっては通常授業のところもあるかと思います(うちも。。。)。ただ、まだ大人にとっては、National Holidayなので、たまには大人だけでもゆっくり休ませてもらいましょう。ではよい週末をお過ごしください。
代表 武田秀俊
今週の1枚

アメリカとの違いを感じた瞬間でした。
今年に関しては、落ち着いてはいるものの、新型にアップデートされて
いますし、基本一回だけでよく健康保険をもっていたらタダなので、
早速インフルエンザとともに、ワクチン接種
(今年のノーベル賞も、COVID vaccine研究者ですしね。)
しておこうと思っています。
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