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共同通信
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ラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会で8日、日本は1次リーグD組最終戦でアルゼンチンに27―39で敗れ、敗退となった。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は今大会限りで退任。前回大会に続く8強入りは果たせず、7年に及んだ「ジョセフ・ジャパン」の挑戦が幕を閉じた。
離されかけても何度も追い上げ、後半27分に27―29と4強2度の強豪を脅かした。しかし、リードを広げられ力尽きた。4年前に「笑わない男」として有名になった稲垣啓太(埼玉)は「(望む)結果を残すことはできなかったが、僕らの姿を見て少しでも何かを感じてもらえたらうれしい」と涙を流した。
最後の試合となったジョセフHCは「これ以上のことは求められない。選手は全力を尽くしてくれた」とねぎらった。2019年大会では「ワンチーム」を掲げて初の準々決勝進出。ブームを巻き起こしたが、さらなる飛躍はならなかった。主将の姫野和樹(トヨタ)は「たくさんの犠牲を払い、100%の努力をしてここまで来てくれた。誇りに思う」と仲間に感謝した。