米空母打撃群を東地中海に派遣へ

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共同通信
米原子力空母ジェラルド・フォード=2022年10月、カナダ・ハリファクス(The Canadian Press提供・AP=共同)

 【ワシントン共同】オースティン米国防長官はイスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃を受け、米海軍の最新鋭原子力空母ジェラルド・フォードを中核とする空母打撃群を東地中海に派遣するよう指示した。中東地域の米軍戦闘機の部隊も増加させる。地域のさらなる緊張を抑止する意図がある。8日の声明で明らかにした。

 オースティン氏はイスラエル軍に弾薬などの武器を供与する方針も明らかにした。数日内にイスラエルに届ける見通し。

 空母打撃群はジェラルド・フォードのほか、ミサイル巡洋艦ノルマンディー、ミサイル駆逐艦トーマス・ハドナーなど。最新鋭ステルス戦闘機F35やF16戦闘機、A10攻撃機なども派遣される。

 バイデン大統領は8日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談し、武器などの供与に着手したことを伝えた。イランなどを念頭に、イスラエルの敵対勢力がこの機に乗じて行動しないようにするための方策も話し合った。

 オースティン氏は「イスラエルの軍と国民に対する米国の支援は揺るぎない」と改めて強調した。