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共同通信
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東京都足立区の源証寺で住職大谷忍昌さん(70)が練炭が置かれた地下納骨堂で倒れ一酸化炭素中毒で殺害された事件で、警視庁は9日、墓石販売会社「鵠祥堂」代表斎藤竜太容疑者(50)=殺人容疑などで逮捕=が契約していた千葉県鎌ケ谷市のトランクルームを家宅捜索し、練炭数十個を押収した。捜査関係者への取材で分かった。納骨堂では練炭28個が置かれていた。
共に逮捕した同社役員青木淳子容疑者(63)と斎藤容疑者はいずれも容疑を否認している。7日に2人の自宅、8日に同県市川市にある斎藤容疑者が使っていた倉庫も捜索していた。
納骨堂は高さ約3メートル、奥行きと幅が約4メートル。床に倒した2本の卒塔婆の上に練炭が並べられ、4段の棚に骨つぼが置かれていた。地上の入り口からはしごで下りる構造で普段から無施錠だった。北隣にはもう一つの納骨堂があったが、練炭が置かれた形跡はなかった。
大谷さんは普段から南側の納骨堂を主に使っていたとみられ、事件当日も入る予定があった。