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共同通信
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鹿児島県屋久島町の町営牧場に勤務していた田代健さん=当時(49)=が2019年に死亡したのは約50日の連続勤務といった過度な負荷が原因で、町に安全配慮義務違反があるなどとして、遺族が約7千万円の損害賠償を求め19日に鹿児島地裁に提訴することが11日、関係者への取材で分かった。今年2月、公務災害と認定されていた。
訴状によると、田代さんは14年10月、町と牧場管理補助の業務委託契約を結び、18年4月に雇用契約に切り替え、牛の給餌や運搬、除草などに当たっていた。週40時間勤務で時間外労働の規定はないのに、実際はほとんど休日が取得できない長時間労働に従事したとしている。