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共同通信
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元島根県出雲市長で民主党副代表を務めた岩國哲人(いわくに・てつんど)氏が米国シカゴの病院で現地時間6日、死去した。87歳。大阪市出身。シカゴ在住。親族が10日、明らかにした。
1989年に米国の大手証券会社幹部から出雲市長へ転身。大学三大駅伝の一つ、現在の出雲駅伝の誘致に尽力した。木造の出雲ドーム建設や自動販売機規制などユニークな施策に取り組み、アイデア市長として注目された。91年には当時熊本県知事だった細川護熙元首相と共著「鄙の論理」で地方の時代を提唱し、ベストセラーになった。
市長2期目だった95年、東京都知事選に立候補したが敗北。96年に新進党から衆院初当選し、4期務めた。民主党では「次の内閣」政治改革担当相などを歴任。2009年の衆院選に出馬せず引退し、翌年自民党の政務調査会顧問に就いた。13年に旭日重光章受章。