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共同通信
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【エルサレム共同】イスラエルのネタニヤフ首相は11日、野党党首のガンツ前国防相と戦時下の挙国一致内閣の樹立で合意した。パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの掃討に集中し地上侵攻の準備を進める。ブリンケン米国務長官は12日、イスラエルを訪れた。ガザは「完全封鎖」で人道危機が懸念され、市民退避や物資供給のための「人道回廊」設置などを協議する見通し。
12日までの死者は、ガザ保健当局によるとパレスチナ側が1203人。イスラエル側は1200人で、計2400人以上となった。
ガザでは住宅密集地に空爆が続き、女性や子どもの犠牲が絶えない。イスラエルは電気、食料、燃料を遮断する完全封鎖を宣言、11日にはガザ唯一の発電所が停止した。人道状況の悪化が懸念され、イスラエル軍が地上侵攻に踏み切る前に市民を退避させる手段を米国がエジプトやイスラエルと協議している。
イスラエルメディアによると、挙国一致内閣は12日に国会で承認。戦争遂行に関係のない法律や政府決定の議論は進めないことでも合意した。