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共同通信
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【台北共同】来年1月の台湾総統選まで13日で3カ月。4人が出馬を表明する中、与党、民主進歩党(民進党)の頼清徳副総統(64)が優位な情勢は変わらない。政権交代を目指す野党側が候補を一本化し、接戦に持ち込めるかどうかが焦点だ。鍵は野党第2党、台湾民衆党の候補、柯文哲前台北市長(64)が握る。
総統選には頼氏と柯氏のほか、最大野党、国民党の侯友宜新北市長(66)、無所属でシャープの親会社鴻海精密工業の創業者、郭台銘氏(72)が出馬を表明している。
争点の対中政策を巡り、頼氏は「一つの中国」を拒否し、日米などとの連携で抑止力を高める蔡英文政権の方針を継承。野党候補は蔡政権の厳しい対中姿勢が台湾海峡の緊張を招いたと批判し、対話重視を強調する。民進党による長期政権の弊害も訴えている。
頼氏が民進党支持層を固める中、国民党と民衆党は候補を一本化しなければ頼氏に勝てないとの認識で一致。だが、どちらが総統候補を出すかで互いにけん制している。
国民党は最大野党として総統候補は譲らない構えだ。