建設会社の安全規則違反が判明
JFKの溝崩壊、作業員死亡事故で
ジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)の建設現場で4月、溝が崩壊し、作業中の作業員2人が崩れたがれきの下敷きになり死亡した事件を巡り、2人を雇用していた建設会社「トライアンフ・コンストラクション社」(ブロンクス区)が安全規則に違反していたことが、連邦労働安全衛生局(OSHA)の調査で明らかになった。ニューヨーク・タイムズが10日、報じた。
190億ドル規模のJFK整備計画の一環として、ユティリティ―配管を移動する作業にあたっていた作業員のフランシスコ・レイエスさん(41)とフェルナンド・ラグナス・ペレイラさん(28)は4月3日、コンクリート平板の下の土壌除去作業を行っていたところ、溝が崩落し、瓦礫に埋もれ死亡した。
OSHAの調査で、コンクリート平板が適切に支えられていなかったことや、平板の下を安全に掘る方法を作業員に指導していなかったことなど、同社による4つの重大な安全違反が判明した。
ニューヨーク・ニュージャージー港湾局(PA)は、調査が進められる間、同社との4900万ドルの契約を中断した。10日時点でも工事は中断されたままだ。専門家は、掘削に関連した死亡事故は、溝の壁を補強する適切な措置がされていれば防げたと指摘。しかし、こうした死亡事故は近年、建設業界で根強い問題となっている。
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