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共同通信
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イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区北部の住民に通告した南部への避難は、国連によると24時間以内に110万人の移動を求める内容だ。事実上無理な要求で、国際社会から批判が相次いだ。国連のドゥジャリク事務総長報道官は「破滅的な人道的結末を招くことなく実施するのは不可能だ」と指摘した。
パレスチナ通信によると、アッバス自治政府議長は13日、ブリンケン米国務長官との会談で「強制的な移動を拒否する」と断言した。
米国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は13日、CNNテレビのインタビューで、イスラエル軍が通告した避難は「無理難題だ」と述べた。世界保健機関報道官は13日、通告を直ちに撤回するよう要求。ガザ地区内の病院で生命維持装置を装着した重症者を動かすことは「死刑を宣告するようなものだ」と述べた。国連パレスチナ難民救済事業機関のラザリニ事務局長は声明で「ガザは地獄への道を急速に進んでおり、崩壊の瀬戸際にある」と強い危機感を表明した。