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共同通信
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【キーウ共同】ウクライナ国防省が、ロシア占領下のウクライナ南部クリミア半島に特殊部隊を集中的に投入し、兵士の上陸作戦や兵たん拠点の破壊といった工作活動を活発化させていることが13日分かった。特殊部隊を統括する国防省情報総局のアンドリー・ユソフ報道官が共同通信の取材に明らかにした。ロシア本土とつなぐクリミア橋を破壊すると明言。クリミアを本拠地とするロシア黒海艦隊に打撃を与え、最終的に撤退に追い込むことが目標とした。
ウクライナの反転攻勢は一進一退が続く中、特殊部隊を用いたクリミア攻撃拡大で局面転換を狙う方針が明確となった。
クリミア橋について「不法に建設された構造物で、ロシアが兵器搬入に使っている。ウクライナの合法的な攻撃対象だ。橋は破壊されることになる」と述べた。
ユソフ氏によると、ウクライナは情報総局が主導し、ロシア軍の兵力供給の拠点であるクリミアの解放に向け「黒海クリミア総合戦略」を策定。同局は工作員を増員するなど特殊部隊を強化し、戦略には特殊部隊を積極投入する方針が盛り込まれた。