豪先住民地位巡り国民投票始まる

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共同通信
オーストラリア南部アデレードで、国民投票への賛成を呼びかけるアルバニージー首相=8月(共同)

 【シドニー共同】オーストラリアで14日、先住民の意見を議会に反映しやすくする憲法改正の是非を問う国民投票が始まった。非先住民との格差解消に向けアルバニージー首相が提案した。6月までは賛否が拮抗したが「かえって国民を分断する」との批判も呼び、直近の世論調査では改憲反対が賛成を大きく上回っている。

 投票では、アボリジニなどの先住民を「最初のオーストラリア人」と明記し、先住民の代表でつくる諮問機関「声」を設置する改憲への賛否を問う。生活水準の全般的な底上げを図る狙い。諮問機関に立法への強制力はないが、反対派は「過剰な権力を与える」と問題視している。