10月14日 編集後記
“How do YOU think?”
編集部が気になった1週間の出来事
イスラエルとパレスチナの支援者、市内で対立 一触即発の恐れに警戒必要
13日にはタイムズスクエアで大規模なデモが行われた。NYにも緊張をもたらしている。(編集部 A)
中東情勢、いかに子どもに伝えるか 保護者に有用サイトを紹介
紹介されているサイトを実際に使い、我が子と会話。親子共に理解を深められて良かった。(編集部 I)
エアトレインJFKでOMNY導入 非接触型決済でアクセスがスムーズに
チケット購入かメトロカードへのチャージが必要だったが、地下鉄同様OMNYが利用可能に。(編集部 A)
編集後記 “How do YOU think?”
皆さん、一週間お疲れさまでした。昨日は、Halloween前最後の“13日の金曜日”でしたが、皆さんはいかがが過ごされましたか? Spookyな体験はなかったですか? 私は、Krispy Kremeで2ダースもドーナツを買ってしまうという怖い経験をしました。あのフワフワ食感に騙されて、現実に戻ったときには、既に半ダースなくなっている。。。
今週もいろいろなニュースがありましたね。下院議長はいまだに決まりませんし、UAWによる米国三大自動車メーカーに対するストライキは拡大しています。俳優組合のストも3カ月におよんでいます(脚本家組合は、暫定合意しましたが)。一方で、アメリカ最大規模の非営利医療機関であるカイザーパーマネンテにおいて、労使協定に暫定合意にいたったのはポジティブだと思います。内容的には、1) 今後4年間において給与を段階的に21%引き上げ、2) カリフォルニアにおける最低賃金は$25 (vs. 州最低賃金は$15)、3) 将来的な雇用の確保(カイザーによる仕事のアウトソースの制限)などで、これらの条件は、他の労使交渉においても似たようなものなので、今後の労働紛争においてもおおいに影響を与えると思われます。一方で、今週発表の米国9月消費者物価指数は、前月比+0.4%、前年同月比+3.7%と市場予測を上回りましたが、今回の労使協定の給与上昇率を考えると、今後もインフレは2%以下にはしばらく下がりにくいように思います。(よっぽどの景気後退がない限りは。UAWは既に、今後4年で20%以上の賃金上昇という自動車メーカー側のオファーを断っていますし。。。)
ただ、なんと言っても今週は、先週土曜日のハマスによるイスラエル攻撃とその後のイスラエル-ハマスの“戦争”拡大ではないでしょうか。戦況は、皆さんも様々なところで既にご存じかと思いますが、今回のこの状況を通じて感じたのは、NYにいるといかに身近に感じるかということかと思います。国連を含む市内のいたるところで、イスラエル、パレスチナ双方の支援者によるデモが連日のように行われ、一触即発の恐れも高まっていますし、それぞれに対するヘイト・クライムも危惧されています。さらには、コロンビア大では、構内での双方支援者対立激化を受け、キャンパス閉鎖にまで及んでいます。子供たちの学校でも、Jewishの先生が多いことから、Jewish holidaysで学校が休みになるぐらいですので、小学校の子供たちでさえも、今回の紛争は様々な面で、影響を受けることと思われます。親として、子供たちの物理的安全に配慮することはもちろん、SNS等を通じた情報過多からくる精神的安全を守るためにも、まずは歴史・紛争背景をしっかりと理解し、子供たちに自分の言葉で伝えられることが重要かと思います。関連サイトも水曜日に掲載させていただいていますので、ぜひそちらもご活用ください。
ではよい週末をお過ごしください。
代表 武田秀俊
今週の1枚
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