エクアドル、右派優勢か

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共同通信
15日、エクアドル西部の投票所を警備する警察官(AP=共同)

 【キト共同】南米エクアドルで15日、大統領選決選投票が行われた。8月の第1回投票で首位だった反米コレア元大統領が推す左派の弁護士ルイサ・ゴンサレス元国会議員(45)と、2位の右派実業家ダニエル・ノボア元国会議員(35)の対決。直近の複数の世論調査ではノボア氏が優勢。悪化する治安問題への対応が焦点となった。

 世論調査の一つでは、ノボア氏が支持率56.1%で43.9%のゴンサレス氏をリードした。15日夜(日本時間16日午前)にも大勢が判明するとみられる。

 新大統領は12月に就任する見通しで、弾劾回避のため前倒しで大統領選実施を決めた右派ラソ大統領の2025年までの残り任期を務める。有権者数は約1345万人。

 候補者の1人で麻薬組織との闘いを訴えていたビジャビセンシオ元国会議員が8月、選挙運動中に武装グループに銃で撃たれて死亡し、治安悪化の深刻化を象徴する事件となった。

 両候補は防弾チョッキ姿で各地の集会に臨んだ。ゴンサレス氏は犯罪者の処罰強化を、ノボア氏は若年層の雇用創出などを訴えた。