ポーランド野党、勝利主張

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共同通信
15日、ポーランド議会選挙で投票する人=ワルシャワ(ロイター=共同)

 【ワルシャワ共同】ポーランドで15日、下院選挙が投開票された。地元メディアは出口調査の結果として、強権的な政策を進める保守与党「法と正義(PiS)」が第1党となるが過半数には届かない見通しだと伝えた。続く最大野党連合「市民連立」が他の野党と連立を組んで政権を奪取する可能性が出てきた。市民連立陣営のトゥスク元首相は「PiSの支配は終わった」と勝利を主張した。

 市民連立が連立を組む予定の中道「第3の道」と「新左派」が議席を獲得し、合わせて過半数を上回る見込み。欧州連合(EU)前大統領のトゥスク氏は市民連立の基盤となる中道「市民プラットフォーム」を率いる。

 2015年から政権を握るPiSはメディアや司法の統制、人工妊娠中絶のほぼ全面禁止、移民排斥、LGBTQ(性的少数者)への差別的な政策を進め、EUとの対立を深めていた。