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共同通信
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犯罪被害者らでつくる「犯罪被害補償を求める会」(神戸市)が15日、結成15年のシンポジウムを兵庫県尼崎市で開いた。犯罪被害者らに支給する「犯罪被害者等給付金制度」に基づく給付額が少なすぎるとし、拡充を求める提言を採択した。
シンポには犯罪被害者らが登壇。2021年に起きた大阪・北新地のビル放火殺人事件で夫を亡くした女性は、復職へ向かっていた夫が「無職とひとくくりにして命の価値をつけられた」と憤った。
民事訴訟などで命じられた損害賠償が犯罪被害者らにほぼ支払われていない現状から、会は立て替え払いの制度設立も国に求めている。