共同通信
共同通信社は14、15両日、参院徳島・高知選挙区と衆院長崎4区両補欠選挙について、電話調査や取材を基に情勢を探った。参院徳島・高知では野党系の無所属元職が先行し、公明党推薦の自民党新人が追う展開。衆院長崎4区は社民党推薦の立憲民主党前職と、公明推薦の自民新人が競り合う。両選挙区は元々自民議席だが、自民が苦戦を強いられている。ただ投票先未定の有権者もおり、22日の投開票までに情勢が変わる可能性がある。
参院徳島・高知補選で、野党系の無所属元職の広田一氏(55)は立民支持と答えた人の9割弱を固めた。共産党支持層は9割弱、社民支持層では7割強。自民支持層の2割強、日本維新の会支持層の5割強にも浸透している。
自民新人の西内健氏(56)が自民支持層でまとめたのは5割。公明支持層は8割弱だった。大票田の徳島、高知両市でも後れを取っている。
「支持する政党はない」とした無党派層で見ると、5割を超えた広田氏に対し、西内氏は1割に届いていない。
衆院長崎4区補選は、立民前職の末次精一氏(60)と自民新人の金子容三氏(40)が激戦。末次氏は立民、社民支持層の9割近くを固めた。共産支持層の6割強も確保。自民支持層の2割強、公明支持層の2割弱を切り崩している。
自民支持層の6割弱、公明支持層の7割強を押さえた金子氏は、国民民主党支持層の6割弱の支持を得ている。
無党派層では、末次氏が4割強、金子氏が2割強の支持をそれぞれ獲得している。
維新は衆参2補選で自主投票を決めている。
電話調査は、参院徳島・高知では、両県いずれかの有権者と答えた人が対象。固定電話で529人、携帯電話で517人の有効回答を得た。衆院長崎4区は、同区の有権者と答えた人が対象。固定電話で358人、携帯電話で187人の有効回答を得た。