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共同通信
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【エルサレム共同】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は15日、イスラエル軍とイスラム組織ハマスの大規模戦闘でパレスチナ自治区ガザの人口の約半数に当たる100万人以上が自宅から避難したと明らかにした。ガザでは人道危機が深刻化。支援物資搬入のため、ガザ南部のエジプト境界にあるラファ検問所が再開される見通しだ。イスラエル軍はガザ北部から約60万人が南部に移動したと説明。地上侵攻の準備は整いつつある。死者は計4100人を超えた。
12日のイスラエル訪問を皮切りに、人道回廊設置などを目指し中東歴訪中のブリンケン米国務長官は16日、イスラエルを再訪問した。バイデン米大統領のイスラエル訪問の可能性も浮上している。
ロイター通信はエジプト治安筋の話として、ラファ検問所再開に合わせ、米国、イスラエル、エジプトが16日午前9時(日本時間午後3時)から、イスラエル軍によるガザ南部への攻撃を停止することで合意したと報じた。ただイスラエル首相府が否定するなど情報は錯綜している。