大津波警報の段階で交通規制

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共同通信
大津波警報発令時に、車両の使用自粛などを呼びかけるよう報道関係者に要請する福島県警の幹部(右)=17日午後、福島県警本部

 福島県警は県内に大津波警報が発令されると同時に、沿岸方面への車両の通行を規制する取り組みを始めた。県警は17日、報道各社に対し、警報後即座に車両の使用自粛などを県民に呼びかけるよう協力を要請した。県警によると、警報の段階で交通規制を実施する規定は全国初。

 従来は被害を認知して、駆け付けた警察官が交通規制を実施していた。日本海溝・千島海溝地震の津波が懸念される中、規制開始を早め被害の軽減や迅速な救助活動を狙う。県警はこの取り組みについて、3日に県公安委員会の決裁を受けた。

 警報発令時に規制されるのは、県東部を縦断する国道6号線を主な基準に沿岸へ向かう道路。