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共同通信
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2019年参院選広島選挙区の買収事件で、河井克行元法相(60)から現金を受け取ったとして公選法違反(被買収)の罪に問われ、無罪を主張している広島市議ら5被告と弁護人が18日、市内で記者会見した。東京地検特捜部の検事に「供述を誘導された」と改めて主張。違法な捜査を防ぐため警察・検察の取り調べの全課程で録音・録画を義務付けるよう求めた。
事件を巡っては、元広島市議木戸経康被告(68)=同罪で公判中=が取り調べの録音内容を公開し「供述誘導」を訴えている。5被告のうち4被告は31日に一審判決を控えており、自らの正当性をアピールする狙いもありそうだ。
記者会見したのは市議の三宅正明(50)と木山徳和(71)、元市議の谷口修(77)と伊藤昭善(72)、藤田博之(85)の5被告と弁護人2人。伊藤被告は「真実を幾度となく訴えたが、検察は供述を誘導し、不起訴の見返りとして調書に署名させた」と話した。
5被告は共同声明を公表し「大型選挙買収事件にでっち上げた国策捜査だ」と批判した。