移民のシェルター滞在、60日に制限
通学中の子どもへの影響懸念ーNY市
ニューヨーク市は16日、メキシコなどから米南部に不法越境した後、市内に流入しシェルターに滞在している移民家族に対し、60日後に施設を退去し、シェルター滞在をあらためて申請するよう求める「60日ルール」を導入することを明らかにした。来週から施行し、滞在日数が長い家族から順次、対応を促していく意向だ。
昨春以来、12万6千人を超える移民がニューヨーク市に到着した。現在、移民の数は約6万4千人に上っていると推定される。この中には、市内の公立学校に通っている移民の子どもたちも含まれており、今の学校を離れることにもなりかねない。別のシェルターへの移転を余儀なくされた場合、混乱を招く恐れがある。
アダムズ市長は声明で「移民が代替シェルターを見つけるために、ルールを取り入れる」などと指摘した。今回のルールを導入するにあたり、ニューヨーク市は数週間以内にブルックリン区のフロイド・ベネット・フィールドに新たなシェルターを開設する意向だ。こうした動きに対し、移民を保護する団体は、移民の教育や医療への影響を懸念しており、とりわけ、子どもの教育に影響が及ぶことを心配している。市の広報担当者は、約6万4千人の移民のうち、子どもが何人含まれるかについては答えなかった。(16日、CNN)
→ 最新のニュース一覧はこちら←